Days from US

主にニュースはNPRをソースに日々翻訳していきます。英語学習に関する自分の体験もここにシェアをしていきます。

NPR up first 02/11/2020 コロナウイルス、新局面

民主党予備選で今晩、ニューハンプシャー州での投票が始まる。トランプ大統領は昨日同じ場所で演説。注目度は民主党の予備選に遠く及ばず、やはりここではバーニー・サンダースの強さが依然際立つ。しかしながら現地からはこんな声も出る

「多くの人が同じような感覚を持っていると思うけど、本当にこの中の誰かがトランプに勝てるのか不安が募る。ブティジャッジはとても良い人だけど、個人的にゲイを大統領に推薦出来ないという人が周りに少なく無い。革新派はサンダースと紅一点のウォレンで票が割れ、バイデンは大きく後退している。」

民主党が抱える課題としては、「革新」と「中道」が激しく対立している事にありここを上手く取り纏めない限り票が共和党に流れる可能性が低く無い。それに加えて投票回収のトラブルが重なり、市民の間に不安が広がる。

 

しかしながらニューハンプシャー州の市民は長年、米国大統領選挙の世論をリードしてきたという自負、責任感に似たような感覚がある。しかしながらアイオワニューハンプシャーのたった二つの州がこれだけ多くの影響力を持つ事に違和感を覚える声も決して少なくは無い。

 

 

武漢発のコロナウイルスは新たな局面を迎える。フランス・イギリスで中国渡航歴の無い感染例が確認された。香港でも同様の例。一棟の集合住宅で、中国渡航歴無し、知人関係でも無い二名の感染者が新たに発見。このケースは香港市民の多くに知られ、感染経路を明確にする科学的根拠が何一つ無い。メディアや専門家、市民の間には憶測の範囲を出ない情報の類が多く、不安の声が広がる。

高い可能性で事実だろうと捉えられるような知見も現在無い。何故なら、こういった類の研究については「いつ感染し」「何日間」「どのような症状が確認され」「最終的にどうなったか」の言わば「串刺し」的なデータを蓄積する事によって学習していかなければならないのにも関わらず、今回は震源地の武漢で医療従事者が不足している事に加えて発表そのものに遅れが認められ、これらの分析にあたるべき人間にとってももはや手が付けられない状況。