Days from US

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【AB5】個人事業主等の雇用契約に関する新たな法案、業界に受け入れられず

カルフォルニア州に於いて、新たに施行される個人事業主の雇入れに関する法律(AB5=Assembly Bill 5)はこれらの事業者の活用を複雑化する。UberLyftのように請負業者が主な労働資源の企業は労働者を再分類することに関して大きな拒否反応を示している。

本法案に賛成する議員は現行法における請負業者が社会保障の恩恵を受ける対象とならず、企業側が長い期間搾取をしてきたと主張している。

民主党議員であるロレンナ・ゴンザレスは労働者分類が適切に行われないことは経済への悪影響をもたらすとコメント。国会ではUberLyftを厳しく批判する。

「請負業者が毎週賃上げの為のストライキ行く一方で、3万ドルの投資が一晩で12億ドルになったと投資家が喜ぶというのは異様な光景だ。これらは両方ともにLyftで同じ週に起こった出来事なんだ。」

立法府が本件を明文化している中、ゴンザレス議員は州弁護士や州法務長官が本法案に違反した事業者に対して罰則を課す事を期待している模様。

「施行して終りではない」

とゴンザレス議員。

しかしながらUberLyftは本法案の抜け道を探るべく、いくつかの戦略を構築している。一つ目は今よりも良い労働環境の提供を前提としているが「新たな分類」の構築が挙げられる。また、AB5に対抗する訴訟も戦略の一つだ。

法案の議論に関しては請負業者側が優勢である。この分類に属する労働者は請負でありながら労働環境改善の為の団体交渉の権利を有する様、新分類の労働者は議員に交渉していた。しかしながら一部からは労働時間の流動性を優先する主張をするべきだという声も上がった。

「今この仕事は自分の時間がある時にやってる。」

家事とのバランスを重視する男性は、職業選択に於いて子供の送迎が必要な特殊事情を鑑みる必要がある。

輸送事業やマスコミのように請負事業者を労働資源とするこれらの業界も本法案に反対する。しかしながら個々の事業者はAB5に対してどのように向き合うのか検討する必要がある。

昨年12月、スポーツ情報のウェブサイト「SB Nation」は数百人のフリーライターとの契約を解除する方針を発表した。夫婦でNBA"サクラメントキングス"のブログ等の執筆実績のあるフリーライター

「ブログはただお金の為だけにやっているのではない。対話する機会を設けずにこのような結果になるのであれば、文字通りここは自分の居るべき場所ではない。」

Vox MediaやSB Nationは本件に関するコメントを依頼したが反応なし。フリーライターを本社員に組み入れる計画を持つものの、どの程度の割合のフリーライターと本社員の契約を結ぶのか未だ未知数である。

 

AB5は請負業者に個人でありながらも法人としての活動機会を与える内容を持つ。しかしながら特定の業界はこれを憲法違反であると主張している。

 

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