オーストラリア大規模火災の対応に3000人の予備兵投入
オーストラリアの大規模火災は南東沿岸部に及び、今週には新たに数千人が避難生活を開始した。生活インフラは不十分、携帯電話も通じ無い状況での生活を強いられている。延焼面積は12.35百万エーカーに及ぶ。2018年のカルフォルニア火災は2百万エーカー未満だったことを考えると、その規模の大きさは計り知れない。大規模火災による煙は1000マイル離れたニュージーランドにも及び、死者は24名を数える。
オーストラリア政府は避難活動の安全性をより高める為に3000名の予備兵投入を決定した。本件による軍隊配備規模は第二次世界大戦以降最大規模である。
スコット・モリソン首相は次のようにコメントしている。
「5ヶ月続くこの大火は前例のない事だ」
「暴風雨等の、この大火を鎮める為の要因を見いだすことが出来ない」
モリソン首相は本件対応に於いて大きな批判に晒されている。何故なら彼はこの5ヶ月、サイレントインベージョンの対応に集中しており災害対応は地方自治体が主に行なっていた。12月はハワイで休暇を取り、気候変動問題と大規模火災の関連性は極めて低いと評価していた。
昨年は最高気温と最低湿度を更新した年だった(48.9℃、湿度は不明)。この気候が明らかに火災の状況を悪化させている。今年は9月6日にシーズンが始まり(通常は1月2月)、火災の延焼は例年に無い速度と長さ、規模の大きさがそれを証明している。
山火事であれば動物の生態にも大きな影響を及ぼす。4億8千万個体の鳥類、爬虫類に影響を及ぼしていると専門家は推測している。乾燥で弱ったコアラも課題の一つだ。専門家はコメントする。
「最近コアラを見ない。単純にそれだけの数の命が失われている。カンガルーやカモノハシもそのうちオーストラリアから居なくなるだろう、何故ならその生息地を失うのだから。」
カナダ・フランス・米国は本件に関する人的支援の意思を表明している。
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