Days from US

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オーストラリア大規模火災関連 01/10/2020

オーストラリアの火災は巨大であると言うに相応しい。既に2300平方マイルが延焼しており誰もが知るカルフォルニアの大規模火災の3倍の大きさになりつつある。

シドニーのメディアによると、この巨大火災による影響度はサウスウェールズとヴィクトリアの両州を合計した人々、土地に匹敵すると算出されているとの事。

直近でたった一つの火災が26人の犠牲者を出し、10億匹の動物の生活に影響を与え3000棟の家屋を破壊した。昨年9月以来、この大規模火災はとうとうマサチューセッツ州ニューハンプシャー州を合計した規模を凌駕した。NASAはこの煙の挙動、どのように成層圏に到達し、南米まで届き得るかについてびシュミレーションを可視化したものを発表。

 

この間、30,000人を超える人々がシドニーに於いて政府の対応をを批判するデモを展開。とりわけ気候変動問題をおざなりにした代償は大きいという主張である。この怒りは気候変動問題と例年起こる火災の関連性を否定する政府方針に向けられる。

しかしながらモリソン首相は今週、その関連性に関する専門家の意見を確認し「関連性は認識された」とコメント。その背景には人々が本件の対応に追われる中、ハワイでバカンスを楽しんでしまったという"負い目"がある。その首相が金曜日、軍隊を消防隊の支援リソースとして活用することを明言。

 

オーストラリア関係機関はヴィクトリア州に住む25万人の市民に対して避難勧告。家屋は熱風と乾燥、上昇する気温で危険にさらされているという判断からである。わずかな降雨も状況を劇的に改善する要素にはならない。ヘリコプターによる消化剤の散布を行うもののこれは延焼が拡散するのを遅らせる性質のものである。決定的ではない。

地元消防隊は夜間に変動する風の方向と性質に対応の難しさを感じている。どうやら夜間に風の速度が増し、気温が上がるという状況のようだ。これは延焼の速度に影響を与える。地元消防隊の一人はその多くの経験を以ってしても何が起こるか予測出来ないと言う。

「僕らはただ夜間に生き残っている事を祈るだけだよ。」

 

ヴィクトリア州知事は自身の地域に於いて、市民がコミュニティに対し全幅の信頼を寄せていて且つ高い責任感を持つことに感謝の意を表している。

「もっとも大事な事は万が一に対しての備えを忘れない事だ。言われた通りに行動する。もし避難しろと言われたらそれに従う事が大事。」

 

WWFオーストラリアは12.5億匹の動物がこの火災によって命を落としたと算定。コアラを含めたいくつかの種が絶滅の危機にあると言う。

 

#オーストラリア #火災 #動物

 

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