Days from US

主にニュースはNPRをソースに日々翻訳していきます。英語学習に関する自分の体験もここにシェアをしていきます。

NPR up first 01/08/2020 ミサイル攻撃に於けるイラン・イラク両国の反応

国防総省のスポークスマンがイランとの戦争回避に言及する中、イラン革命防衛隊による在イラク米軍基地へのミサイル攻撃。イランと米国の関係悪化は必至。また、ウクライナ航空機がイラン領空内で墜落、乗客乗員全員死亡。

 

①イラン

米国によるソレイマニ氏暗殺がイランと米国の関係を急速的に悪化させる。イランは報復として在イラク米軍基地(他の軍隊と共同運用)を12基のミサイルで攻撃。ペンタゴンは現時点で本攻撃による損壊と犠牲者等の情報提供に至っていない。(が、トランプ大統領会見で死者ゼロとの報告)

ソレイマニ氏の死後、ニュースは24時間放送されており多くの国民はイラン政府や革命防衛隊の反応がどうなるのかに多大な興味を持っている。朝のニュースをレストランで見ながら、コーヒーを運ぶ給仕の人も「夜に何が起こったか見たか?」とお客さんに声をかけている光景を目にした(NPRイラク特派員)。イランのミサイル攻撃に関して言えば大きなリアクションというより「ワシントンDCがどう反応するのか?」という大きな興味を持っているというのが正しいイラン市民の描写と言えると印象を持つ。

大事な事はこの攻撃が「報復行為の始まりに過ぎない」のか「最初で最後の警告」なのか、どちらを意味するのかである。過熱したイランと米国の関係はこのミサイル攻撃で底を打ったのか、若しくはここから更に悪化していくのか。実際、イラン政府は今回の攻撃を米国政府に「事前通知」を行なっている。そもそも犠牲者が出る事を恐れながらの報復は、世界市民が懸念する中最大規模の茶番なのか?イランの最高指導者であるハメイニ師は「米国の中東に於ける支配力を崩壊させ、完全に取り払う事が最終的な到達地点だ」との考えを持つ。しかしながらイラン政府高官のツイートを確認する限り紛争状態への突入に関しては慎重な姿勢を示している。イラン政府全体としてはこれ以上の緊張を生むことはよしとしないと見て間違いないだろう。

 

イラク

このミサイル攻撃はイラクで起こっているのが興味深い。イラクの反応はイランのそれとは少し内容が異なる。まず報道されたミサイルの本数が違い22基と発表。米国の攻撃対象やイランによる報復は在イラクのインフラへの攻撃が示唆されている事から憂慮を禁じ得ないとイラク首相。しかしながら同時にこれ以上の犠牲者を出すような事に対しては一定の歯止めがかかっている事が見て取れる事から、イラン米国の関係悪化の中でもそれが人命に影響を及ぼすことを良しとしていないとの報道が散見される。バグダッドではトランプ大統領のツイート「All is well〜」が話題にのぼり、米国側、つまりイラク国内での損害は大きなものではないと安堵する一方、イランの報復はこれが始まりに過ぎないという見方があり一定の緊張がある。イラクはイランと米国双方と友好関係にあり、現在の状況はイラク政府にとっては悪夢とも言えるだろう。これ以上の悪化を望まないのは言うまでもない。

-----ウクライナ国際航空機に関するニュースを割愛-----

 

-----関連ツイート-----