Days from US

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NPR up first 01/21/2020〜トランプ弾劾は夢のまた夢〜新型ウイルス〜フィリピン火山

米国近代史上3度目の大統領弾劾調査が22日より始まる。ミッチー・マッコーネル共和党議員は本件調査の取り纏めを行うにあたり、スケジュールやルール・規則を発表した。少数政党党首チャック・シューマはマッコーネルのハンドリングに対して以下のコメント。

「これらのルールを見て明らかなのはマッコーネルがトランプ大統領を様々な批判から庇う事を許容する姿勢だということだ。」

実態として、これらのルールはビル・クリントンがモニカ・ルインスキーさんの件で弾劾捜査にあった際に適用されたものを完全に再現しようとしたように見える。しかしながら12時間の反論に際したった2日の準備期間しか与えられない点は、聞き取りのプロセスを大幅に短縮したい意図が見受けられる。開始時間は日々午後1時から始まり、聞き取りは深夜に及ぶ事は必至。新しい証拠が出たとしてもこれを吟味するような時間が取れるようなものに見えない。民主党からの証拠文書提出が今回弾劾調査のきっかけとなっているのは認めるものの、文字通り現在は何も始まっていないのでゼロベースであるという点は昨日の会見で明らかになった。民主党議員はこれらの調査に係る規則について大きな不満を持っている。少なくとも4人の証言者を何としてもこのスケジュールに取り込みたいところだがマッコーネルが設定したルールを変えるには票数が足りず、民主党の思惑通りにこれらが進むとは考えにくい。

 

ニューヨーク、サンフランシスコ等主要空港では新型ウィルス保菌者の入国を厳しくチェックしている。中国武漢から発せられた新型ウィルスは人から人へ感染する性質を持っており、既に4人の死亡と数百名以上が感染している事が確認されている。新型のウィルスは文字通り新型であることから対応に苦慮する。現在国連やWHOがその対応策に全力を尽くしている段階。市民の間で可能な取り組み可能な対応策としては従来インフルエンザの症状時の対策を徹底することだ。

懸念は大きく分けて二つある。一つは人から人へ感染する事。大都市では深刻な特性である事。二つ目は医療的キャパシティーの問題である。武漢ではこれらの対応に全力を尽くしているものの、既存医療施設の許容能力が十分かどうかについては未知数である。武漢は市民の出入りを厳しくコントロールしている他、中国政府は感染経路の解明やワクチンの開発に尽くしている状況。今回のウィルスは2002年に猛威をふるったSARSと同系統であり、拡散のスピードもかなり早いと思われる。

 

フィリピンの火山は極めて不安定な状況。フィリピン空軍ヘリコプターから現地の状況を確認したレポーターは

「ヘリコプターのドアを開けると火山灰が蔓延し、まるで誰かが毛布をかけたかのように一様の景色に圧倒された。」

政府は該当地域からの避難を徹底させ、9万5千人の人間が避難生活をするものの、人々が食べ物を求めて避難施設を訪れている。専門家は山頂にあったマグマが下部に移動していることに警鐘を鳴らす。極めて危険の状況で、北東部海岸にマグマが流れたことで既に地形が多少変化している。

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 ↑ 2018年、武漢にウイルスの研究拠点を立ち上げたとされるツイート