Days from US

主にニュースはNPRをソースに日々翻訳していきます。英語学習に関する自分の体験もここにシェアをしていきます。

NPR up first 01/23/2020〜訴えを貫く現場医師とWHOで遅れる緊急事態宣言

①大統領弾劾調査関連

昨日は民主党下院より冒頭陳述が行われた。目撃証言から議会は何を事実として学んだのか、実際に起こったことは何だったのか、そして米ウクライナ両大統領の電話についておさらいをしたというのが妥当な表現と思われる。

プーチン大統領はその職についてロシア憲法に沿って執り行う。金正恩北朝鮮憲法に沿って。しかし米国大統領やその国民は法に沿った行動をしていない。」

ここは民主党下院が主張するポイントの一つ。2016年の大統領選挙からの4年間、民主党議員の観点から米国の民主主義が危機にあるという認識。

 

実際、この聞き取りが行われている現場の空気はどんなものかと言うと、例えば極端な例としてはクロスワードパズルをやってる議員や途中退席して軽食摂ったりコーヒーを飲んだり。もちろんメモを取ってる議員も複数。途中議場客席から反対の声が上がり議事が中断したものの、全体からすればとても短い時間。共和党が多数である上院ではなかなか緊張感を保つのも難しい。共和党議員からすると民主党下院議員がトランプ大統領を批難するものの、しかしそこに大統領は居ない訳で。これではまるで一人芝居を長時間見ているような気分になってくるだろう。その点は単純に同情すべき点がある。退屈だ。

 

民主党下院議員の冒頭陳述に対するホワイトハウスの反応は、まずトランプ大統領はスイスから帰国する途中、Twitterを活用して支持者に無実を呼びかけていた。142ツイートが昨日のツイート数でかなり多い。昨日は殆どの米国に滞在していなかったものの、本件に対する関心が伺える。

 

スケジュールは予定通り金曜日まで民主党下院の陳述が行われる。ホワイトハウス側の反論は土曜日から。

 

②コロナウィルス関連

武漢発のコロナウィルス対応の一環として、1千100万人の市民が武漢の外に出る事を禁止。また、公共交通機関の全面停止の措置が講じられる。これは武漢内の全ての交通手段を含む異例の措置となった。六百人の感染と17名の犠牲者が「少なくとも現時点で」確認される中、WHOは何故か緊急事態に係る宣言が保留されている。何故なのか誰も知る由が無い中「もっと多くの情報が必要」とのこと。

 

ここまで急速に脅威が拡散した理由は人から人への感染が可能である事に加え、中国政府が移動や渡航に関して初期段階で制限を行わなかった事。また、中国国内では突然、感染者および犠牲者に関する具体的な数字が跳ね上がった事への疑念が拍車をかけていると見ることができる。このような状況の中、現場の処置にあたった専門家や医療従事者は早期の公表と緊急事態の宣言を主張していた点も公平に挙げておきたい。SNSを通じて症状や通院に関する情報をシェアする市民が病院を訪れるものの、武漢医療機関は既にキャパシティをオーバーする程。また医者はこれに対応する手段を持たず、八方ふさがりの状況である。

 

今週土曜日に旧正月を迎える中国では、多くの人々が行き来をする事が予測されその感染者数を正確に予測することは不可能。武漢内での混乱に拍車がかかる事は必至。武漢外へ出る事が禁じられているものの、一部の市民は車で外に出ようとするなどこれだけの大都市を完全に隔離することの難しさがある。

 

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