Days from US

主にニュースはNPRをソースに日々翻訳していきます。英語学習に関する自分の体験もここにシェアをしていきます。

NPR up first 01/24/2020〜中絶反対イベント"March of Life"に大統領として初めての参加〜

米下院による陳述は今日が最終日。どのようにトランプ大統領を罷免に追い込むのか注目が集まる。昨日は大統領権限がどのように乱用されウクライナ内政干渉を導き、そしてそれが選挙利用されたかについての弁論が行われた。

「我々がウクライナ情勢を静かに見守る中、トランプ大統領は再選をどのように実現するかの方法を模索していた。」

米下院(民主党)はトランプ大統領がその権限を乱用し、ウクライナ政府にジョー・バイデン民主党大統領候補の息子(ウクライナのエネルギー会社で取締役を務める)を捜査する事を強要した。これはウクライナ政府の安全保障問題を人質に取って行なったとされる点がエグく、ここの1点突破で2日目を終えた。

そもそも米国大統領が公のコメント(Twitterを含む)でロシアやウクライナの大統領に謝意を表明する事自体、大統領がこれらの案件に完全なシロと言えないのは既に証明されてると何度も強調した。

昨日のFOXニュース(共和党寄りと言われるニュースメディア)の世論調査では2020年大統領選挙ではジョー・バイデン民主党候補がトランプ大統領を上回る結果が出た。

しかしながら、昨日の陳述ではジョー・バイデンが副大統領時代に、ウクライナ政府の捜査に内政干渉したかどうかについてもその検証について述べている。この点を敢えて述べる事で下院で多数を握る民主党が公平性をアピールする為にバランスを取ろうとしたのはいうまでも無いだろう。共和党上院の一部を切り崩す狙いもある。

最終日は2つ目の文書、ウクライナ政府に圧力をかけた事を裏付けるホテルの部屋に残ったメモに着目しどのような詳細のやり取りが行われたかについて追及をしていく見通し。

 

 

妊娠中絶をに反対する人々によるイベント「March of Life」、47年の歴史に於いて米大統領が初めての参加。今まで演説を動画で送付した例はあるものの、会場に米大統領が足を運ぶのは今回が初めてとなる見通し。1973年の人工中絶が合法となって以来続くこのイベントは多岐に渡る保守支持層が毎年参画しており、その度に政府や非営利団体、裁判所まで巻き込んで論争が起こるイベントは極めて深い洞察を必要とするもので政治家の関与は最小限だったように思える中、トランプ大統領の参加は衝撃を与えた。

 

この問題にあまり明るく無い一般市民は「何故このタイミングで?」という印象を持つかも知れないが、元来トランプ大統領は以前から中絶に反対の立場で一貫しておりグループの中では有名人だった。今回の参加も古くから知る会合に参加するようなノリであることだろう。この文脈から運動を束ねる側からも「特段驚くような事では無い」との声が漏れる。また、今回は中絶に関するルールの厳格化が裁判所により合法化された記念すべきイベントでもある。

 

しかしながらこの問題は単純では無い。70%か以上の女性がこれらのルールを変えるべきで無いという声もある中、トランプ大統領が中絶厳格化を支持したことが選挙にどのような影響を与えるのかは未知数。